私の住む地域では中学校に入るとほぼ強制的に部活動へ加入だった。
とは言ってもこのような中学校時代の事を書こうとしている時点で卒業からもう
云十年と経っている。
しかしながら不思議なもので中学校時代の記憶は割と鮮明に覚えているものだ。

さて、その中学校に入学すると部活の選択になる訳だが
迷うこと無く卓球部を選択した。
当時からしばらく「卓球は暗い」というイメージがあり人気が無い物と思いきや
我々の代は多くの入部希望者がいた。
仲の良い友人が多く入部したのは単純に嬉しかった。
なぜ卓球部を選んだのか、というとそれくらいしか選択が無かったのだと思う。
それこそ時々旅行に連れて行ってもらった小学校時代に温泉で卓球をお遊びでしたくらいで
何となく面白かったから、レベルで入部した。
そういえば小学校の5年、6年あたりにたいして興味も無いのに野球部に入った。
小学校高学年あたりから部活に入る人が多くなり「帰宅部」と揶揄されることも増えて
友人と入部したのだ。
結局今に至るまで野球は見るのもプレイするのも全く興味が無い。
どこぞの球団ファンという人の気持ちがさっぱり分からない。
小学校時代に好きな球団のキャップを被って登校するのが流行っていたので
仕方なくある球団の帽子を買ってもらったが実際、どうでもよかった覚えがある。
これは野球に限らずだが団体スポーツ全般観る事に全く興味が無い。
「団体」と書いたのは個人競技はまだ観るからだ。例えばボクシングは気付いた時に
世界戦をやっていればYouTubeやアマゾンプライムで観たりはする。
話を戻して小学校時代の野球部は周囲のプレッシャーもあり友人と仕方なく入部したが
つらい記憶しかない。
今なら大問題になる水飲みが夏の炎天下の中でも練習が終わるまで出来なかった。
あと、やはりそもそもたいした興味も無かったので守備も攻撃も面白くなかった。
この反省を活かし、屋内で個人競技を選択した結果「卓球部」となった。
周囲の「暗い」と言う言葉は多感な中学生としてはかなり気になったが
それを上回るくらいの人間関係の良さと卓球の面白さに惹かれた。
ラケットやラバー(ラケットに貼るもの)を友達とプロショップに買いに行ったり、
他校と交流試合をしたりとなかなか楽しかった記憶がある。
あと、弱かった。同じ学校内ではそこそこ勝てていたがこれが対外試合になると
自分達の弱さを思い知らされた。
それでも楽しく過ごしている中、とうとう先輩も卒業し後輩も入部し我々の代が一番の先輩になるとき、
部長となった。
冒頭に記憶が鮮明などと書いたが立候補したのか推薦だったのかよく覚えていない。
部長となった事は覚えている。そして何か部長らしいことをしたのかも覚えていない。
そして部長になったところで弱いことには変わらず、対外試合で表彰されるほどの成績を残すことも無かったので
全校朝会などでステージに立って部を代表して表彰されることも無かった。良かった。

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ただ私は他人に厳しく自分に甘い「笑って誤魔化せ自分の失敗。しつこくののしれ他人の失敗」タイプだったので
部長になった事で周囲と距離が出来た事を覚えている。要するに少し嫌われる感じだったかな。
些細なことで「遅刻するな」「さぼるな」レベルのことをしつこく言っていた。
当時は部活をさぼって帰る、遅刻して適当に練習して帰る部員もちょいちょいいた。
中学校時代なんてちょっと悪ぶってみてさぼったり、友達と遊ぶのに夢中で遅刻することなんてあるだろう、
と今なら分かるが当時は「ふざけるな!」状態だった。
結果部長になって良かったのかは今となっては分からないし、数十年経った今でも定期的に当時の部員で
集合しているか、というと過去に1度もない。その程度だったのだろう。

卓球部部長になったことは人生の一部としては良かったかもしれないがもっと早く気付くべきだった。
「向かない」ということを。その後、高校は帰宅部でも問題無いしむしろ多かったし大学でもサークルレベルで
「長」になることは無かった。しかし社会人になってそこそこ社歴があると「長」がつく人になってしまい
結果、周りを不幸にしたのだろうなと思っている。
このあたりの話しはまた別に書いてみようと思う。

卓球、ここ数年は日本勢の活躍によって一気に競技としても注目を集めて
だれも「暗い」などと言う人も居なくなったようだ。
泣き虫あいちゃんなる子も大人になって泣かずに大活躍してくれていた。
違う意味で今は泣いているかもしれないが。。

これくらい華やかに注目を浴びている時代の卓球部が良かったなと思う反面
誰からも注目されない卓球部もそれはそれで良かったかもなと色々思いながら
これを書いている。

誰も読むこともないこのようなアウトプットは楽しいもの。
ワードに書いているだけではつまらなく、やはりオンラインに載せるというのは
ちょっと緊張感があって良いかもしれない。

因みに一発書きなので話しが前後しているし起承転結も無ければ
何もない自分語りです。

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